「Surfer’s Interview #17」鈴木 梨華子・土本 夏海子 2021.5.28 | COLUMN

コロナ禍で入社した21年度の新入社員たち。
イレギュラー続きの環境で、新人研修や1年目の仕事内容はどうなったのか?
さまざまな職種の社員達から話を伺う第2弾は、クリエイティブユニットのデザイナー、左:鈴木梨華子(すずき・りかこ)さんと右:土本夏海子(つちもと・なみこ)さんです。

【デザイナーの新人研修、どんな事をするの?】

―お2人がクリエイティブユニットに配属されて、新人研修で行なった事を教えてください。
土本:最初はフォトショップやイラストレーターなどソフトの基本操作を覚えるために、ポスターのアイデア出しから構成、制作までをやりました。
鈴木:ロゴを作ってみる、という課題も。
土本:週単位で先輩が課題を出して教えてくださります。
鈴木:過去に実際あった案件を使って、私達が練習としてやってみるという感じです。


―それらはリモートで行われたのですか? それとも出社して?
鈴木:緊急事態宣言が出ていた時は完全にリモートで・・・
土本:それが解除されてからは週に1回出社でした。その他はリモートで行いました。


―じゃあ何か判らない事が出てきたら、オンラインで先輩に聞くという感じ?
土本:そうですね。週単位に付いてくださる先輩がいて、わからない事はその先輩に聞いてました。


―リモートを余儀なくされた事で困ったことはありましたか?
鈴木:うーん・・・基本がもうリモートだったので。逆に「出社したら私に何ができるのか?」が判らなかったですね。
あとから思ったのは、雑談をする機会がリモートだと無いので・・・。判らない事の質問だけする、みたいな感じになって。雑談はしない方がいいのかな? とか(笑)
土本:あと、直接だったら隣に先輩がいるので、ちょっとした事でも聞きやすいけど、リモートだと気軽には聞きにくいと思いました。
鈴木:出社すると作業している先輩の画面とか手元が見れるんですけどね。
土本:うんうん。とはいえ、2人ともリモートだから苦労した、という感じは無かったです。
鈴木:良かった所もいっぱいありました。

―リモートで良かった所はどんな所ですか?
鈴木:体力的に余裕ができる事ですかね。
土本:通勤分の体力! 満員電車に乗らなくていいのは助かります。
鈴木:通勤時間の分で、自宅にあるデザイン関連の本を読んで勉強もできるし。
土本:通勤分、自分の時間が増えたと思います。毎週デザイナーメンバーでミーティングがあるんですけど、そこで先輩達からおすすめの本を紹介していただけたりしたので、それを読む時間とか。

【デザイナー職の1年目、実務は幅広く体験!】

―最初の1年、実務としてはどんな事をしましたか?
土本:最初の頃は先輩の案件を部分的に手伝うかたちで参加しました。必要な素材を探す、画像の切り抜き、アイディア出し、ロゴ制作などなど。案件の数としては、かなりの数だったと思います。
12月になってからは1ヶ月単位で色んなADさんにつかせていただきました。2年目に入ってからは案件単位で最初からアシスタントとして入るようになって、全体の流れが判るようになりました。
鈴木:最初の頃は案件に途中から参加、作業が終わったら抜けるような形だったので、全体の流れが判らない時もあったんですけど、今は判るようになりましたね。

―徐々に実際の案件に慣れていく・・・という感じですね。
実際の案件に入ってから、苦労したことや発見したことはありますか?

土本:人によってロゴ作るの得意、とかレイアウト系が得意、とかあると思うんですけど、2人ともイラストを描くのが好きなんです。
鈴木:そうそう。イラスト系の仕事を振ってもらえると本当に嬉しい。
土本:でもレイアウトは2人とも、うまくできなくて。苦戦しています(笑)
鈴木:涙を流しながら(笑)
土本:私は実際に業務を始めてから、撮影など現場が好きって事に気付きました!


―え! デザイナーさんが撮影現場に行く事ってあるんですか?
てっきり、デスクでずっと何かをデザインしているのだと思っていました・・・。

土本:行きますよ、撮影現場! 例えばポスターを作る時に必要なモデル写真とか、商品写真を撮るので。アートディレクター・デザイナーが現場で指示や確認をするんです。私はまだ、先輩たちの後ろの方から様子を見ながら学ばせていただいている立場ですけど。


―実際にやってみて判る事も色々ありそうですね。
入社前に思い描いていたデザイナーという仕事と、入社後に経験してみた事で差はありますか。

鈴木:学生の時は苦手なものをやる場面が少なかったんですよね。・・・でも、お仕事は苦手だからやらなくていい、とはならないですね。苦手でも逃げられない(苦笑)
土本:うん。「苦手でもやらなきゃ」という責任を持つようになりました。それで成長もあったんです。苦手だった事だけど、仕事で新しく得意になった事!
鈴木:もともと私は水彩画が好きだったんです。手を使って絵を描く方が自分に合っていて。でも仕事でパスを使って絵を描く機会が増えて。
土本:最初は「作れない、無理」とか言ってたのに今は仕事を通じて超得意になって、めちゃくちゃ上手いんですよ(笑)
鈴木:成長・・・!(笑)学生の時は苦手と思ってた事も、仕事でやってみたら面白かったり、興味出てきたり。

―学生時代と違って、好き嫌いなく仕事をしたからこそ生まれた、新しい得意分野ですね。

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最近は、共通の趣味である音楽活動で盛り上がっているという新人デザイナーのお2人。
これからの活躍が楽しみです。
1年目の経験談、いろいろ聞かせていただいてありがとうございました!

<Photographer:藤原>

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