【Special Interview】株式会社クレディセゾン「STOREE SAISON」 2020.2.19 | PROJECT

(写真右上)デジタルイノベーション事業部 ポイントビジネス部 課長 照山 友隆 様
(写真左上)デジタルイノベーション事業部 ポイントビジネス部 野口 知信 様
(写真左下)デジタルイノベーション事業部 ポイントビジネス部 矢ヶ崎 千里 様
(写真右下)northshore クリエイティブプロダクションディビジョン Web Producer 小林 信之

昨年12月にサービスが開始された株式会社クレディセゾン様のポイント交換&ショッピングサイト「STOREE SAISON」(ストーリー セゾン)。
セゾンカードを持っている人なら誰でも知っている「永久不滅ポイント」の価値を高め、お客様とのロイヤリティを高めていく上で
重要な役割を果たすこのオンラインビジネスに、northshoreは企画、サイト設計、デザインなどの工程で
クリエイティブパートナーとして携わらせていただき、現在もコンテンツ制作支援など運用に関わる業務も絶賛サポート継続中です。

今回、池袋サンシャイン60ビルのクレディセゾン様本社を訪問し、「STOREE SAISON」を主管するポイントビジネス部の方々に、
northshoreとタッグを組むことになった経緯やリリースまでの間のコミュニケーション、サイトに込めた想いなどについて、
northShoreへの期待を織り交ぜながら語っていただきました。

一緒に考えて歩んでくれる感じが充分に伝わってきた

―northshoreとタッグを組むことになったきっかけを教えていただけますか?

小林)実は最初は、弊社の大野(Web Producer)が別ルートから間接的にSTOREE SAISONのビジネスに関与していたと記憶しています。

野口)そうですね。以前、協業を検討していたシステムベンダーからのご紹介で。

小林)システム開発以外のクリエイティブは、デザイン制作会社との直接的なコミュニケーションを望まれていることを知って、
STOREE SAISONのデザイン提案にチャレンジさせていただくきっかけを頂いたんですけど、
一番最初のオリエンテーションの時、矢ヶ崎さんお休みされていましたよね?

矢ヶ崎)そうなのですよ、ピンポイントでまさかの体調不良でした。

小林)実は、前職で矢ヶ崎さんにすごくお世話になっていたのです。
オリエンテーションで提供いただいた参考資料に書かれていた問い合わせ先に、”野口・矢ヶ崎”って記してあって、
”もしや、矢ヶ崎さんってあの矢ヶ崎さんですか!?”って思わず、野口さんに確認しましたもん。
なので、このチャレンジの向こう側には矢ヶ崎さんがいらっしゃると分かってしまった以上、「逃げる」とか「やめる」みたいな選択肢はなかったですね。

照山)僕は要件定義の段階からプロジェクトに参加したので、改めて確認なんですけど、オリエンテーションとプレゼンっていつ頃だったの?

矢ヶ崎)オリエンテーションが一昨年の12月で、プレゼンが昨年の2月なので、ちょうど1年くらい前ですね。

小林)"プレゼン日は2月1日"って指定されたのですが、正直もう少し準備期間が欲しくて期日を延ばしていただけるよう矢ヶ崎さんに相談したのですよ。
そしたら「なんでですか?」って突っ込まれて、アワアワして(笑)。

矢ヶ崎)そんな言い方してないですよ(笑)。それに全然アワアワしてなかったですし、堂々たる戦いっぷりでしたよ。
その相談自体もプレゼンを勝ち取るためのテクニックなんじゃないかと思うくらい(笑)。

小林)テクニックなんて持ってないですよ!熱意ですよ!

照山)その熱意もテクニックですよ(笑)。

小林)ありがとうございます(笑)。
今回のプレゼンテーション資料は、最も大切だったデザイン部分を石黒(Art Director)と長江(Designer)に全て任せて、
僕は、”そもそもクレディセゾンさんってどんな会社だっけ?”とか、”今回のECサイトの意図や意味って何だっけ?” とか、
ビジネス全体の中の上流部分を色々調べたり読み込んで、自分なりに理解し咀嚼しながら練り上げました。

野口)プレゼン自体は、冒頭だけ小林さんがお話ししますって言われたのですけど、結果8割くらい話していましたよね(笑)?

小林)は、はい。45分のうち、40分喋ってしまいました(笑)。

照山)それで決まったっていうのもすごいね!

野口)提案の仕方とボリュームが全然違ったのですよ。” 誰かが良いって言ったから” っていう理由では選びたくなかったので、
参加した全員に一番良かった企業を挙げてもらったんですけど、蓋開けてみたら全員一致でnorthshore。

矢ヶ崎) “一生懸命やってくださったのだろうな”、”これからもやってくれそうだな”っていう熱意を感じたのももちろんだし、
デザイン力はもう間違いない。それにプラスして、小林さんが事前に資料を読み込んだってお話しされていましたけど、
"ロジカルに体系立てて、想いを形にしてくれるサービス"を一緒に作っていっていただけるのではないか、っていうところが決め手でしたね。

小林)僕自身、制作会社のキャリアは初めてで、一昨年の6月にnorthshoreにjoinしてから、
本格的なプレゼンって実はSTOREE SAISONの提案が初めてだったのですよ。たまに提案資料を読み直すのですが、大層なこと書いていましたよね(笑)。

野口)実際にプレゼンいただいた内容が、僕たちにとって、どストライクだったわけじゃないのですよ。
でも、一緒に考えて歩んでくれる感じが充分に伝わってきたのですよね。
クレディセゾンにとってもこの事業は初めてだし、この後どうやって走っていけばいいか迷い続けることは目に見えていたので、
このスタンスで来てくれる方たちだったら、例え迷っても一緒に迷ってくれるのではないか?という期待が大きかったですね。
綺麗なことだけ言って終わりじゃなくて、「こういう選択肢があります。ここは一緒に考えるべきです。」という提案トーンだったので、
“1週間で考えて出した答えで、今後3年間やって行く”っていう話じゃないだろうっていうことを分かり合えるなと思いました。
EC専門家みたいな人たちから見れば、僕たちって「えっ?そこにいるの?」っていうレベルだったはずなのですよ、
「ECのこと何にもわかってないな」って。
僕らの考えるビジネス像全体と実際のサイト設計やデザインの間をつないでくれる人がなかなかいないなと思っていたら、
(その役目の人が)8割くらいプレゼンしてくれたんで、充分に伝わりました(笑)。
プレゼン時に実際にサイトの見た目がわかるモックアップを作ってきてくれたのもインパクトが大きかったですね。

小林)僕は、これまでの職歴の中で"お客様以上にお客様のことを知りなさい"みたいな教育をずっと受けてきたせいもあるのですが、
言われたことだけ出しても面白くないし、わからないことはわかりません、
でもこう考えているからこれをベースに共に育てていきましょう、みたいなアプローチと関係性が大事だなと思ってます。

照山)もう今の話を聞いただけで、northshoreさんに!ってなるよね(笑)。

野口)”正解はない”っていう前提が、一致していたのかもしれないですね。

対峙するんじゃなく、隣にいてくれる

小林)最初にディスカッションしたのは、サイトのコンセプトでしたよね。

矢ヶ崎)そうでしたね。そこも一緒に考えてくれるのだなって驚きました。「決まったら教えてくださいね」っていうところが多いので。

小林)あれは面白かったですよね。

矢ヶ崎)そんな風に思ってくださること自体、あまりないことですよね。

小林)勝手にペルソナとか考えて、言葉もなんか考えましたよね?

野口)ドラマチックECですね(笑)。

照山)そのあたりから僕も参加しましたね!みんなが「わかりやすい!」って笑顔になっていたのを覚えてます。

矢ヶ崎)サイト名も一緒に考えてくれましたもんね。

照山)もう制作会社の枠を超えていますよね。リリース後もこんなに関わってくれることを想像してなかったです。
苦手なコンテンツエリアのところとかは知見をいただきながら、必要なリソースまで見つけてきてくださって。
もちろん予めコンセプトも理解している方を。
将来的には自走していきたいっていう気持ちまで汲んでいただいてスケジュールを組んでもらっているし、
ここまでやってくれるんだっていうところがビックリですね。本当に頼りきってます。


ーコミュニケーションを取る中で、違和感などはありましたか?

矢ヶ崎)全くないですね。むしろ期待していた以上のものを提供していただいている感じです。
「これをお願いしたい」って言ったことを、小林さんが一回分解して、もう少し上流のビジネス的な観点から見て、議題に乗せてくれる。
うちのメンバーはそういう取り組みがあんまり習慣化されてこなかったので、すごく助かりました。

小林)それは僕らも同じなのですよ。“こういうのが欲しいってリクエストだけど、
それって何に誰に使うのだっけ?得たい結果や効果ってなんだったっけ?” と主従を考えないと、合理的なアウトプットにならないですよね。

照山)そこまで聞いてくれるのが嬉しいですよね。

矢ヶ崎)近道もあるのに、一回遠回りしてくれるんですよね。

小林)お願いされたことがそれなりに練られたお願いなのか、思いつきなお願いなのか、だんだんわかるようになりました(笑)

野口)うちにカスタマイズされましたね(笑)。普通ここまで一緒に入ってもらうと、変な話、もう少し僕たちのことを騙せると思うのですよ。
"もっとこうあるべきだよ"って、なんとなくそれらしいことを言って(笑)。でも、そういう匂いが一切ない。
僕は結構危機管理能力が高いのですが、ここまで誠実にやられると信頼せざるを得ないというか、”本当にできるの?”って思うことがあっても、
それまでの誠実な対応から、northshoreならできるのかもしれない!て思っちゃいますよね。


ー短期間でその信頼関係ってすごいですね。

野口)人間っぽいのですよね。

照山)わかる!

野口)すごく人間っぽくて、素直なのですよ。
羽賀さん(Web Director)は「それは違うじゃない?」って顔に出るし、大野さんは普通に怒るし(笑)。
感情を素直に出してくれるのが、信頼に繋がりますね。

矢ヶ崎)やらされている感を感じる人が一人もいないのです。だから本音で対応してくれているのだなっていうのが、より伝わってくる。
キックオフミーティングの時に、ある会社の方が”うちはこういうパッケージなので、よろしくお願いします”みたいな感じで話を進めようとしたのですよ。
そしたら小林さんがもう目が覚めるようなめちゃめちゃでっかい声で「ちょっと待ってください!!」って叫んだことがあって。
「その内容じゃ、クレディセゾンさんの希望するサイトはできないと思います!!」みたいな。
ちょっと盛りましたけど(笑)。あの出来事はすごく覚えてます。
本来だったら、言われたまま作ればいいのかもしれないところを問題の本質に迫ってくれる、というか。

照山)対峙するのではなく、隣にいてくれる感じですよね。
「相手がこんなこと言ってくるかもしれないから、こっちはこう言おう!」とか、そういう対策も一切必要なく接することができるのですよね。

ー改めて、STOREE SAISON誕生までの背景を教えていただけますか?

野口)部内で、"アフェリエイト伸びていないけど、どうする?"っていう議題が持ち上がって、ポイント交換ってそもそもサービス性が良くないから、
それをモール化してやればいいんじゃないかっていう話になったのが発端ですね。
複数のチームから10人くらいのメンバーが集められたのですが、僕以外は全員兼務。
”コンセプトどうする?”、”ビジネスモデルどうする?”っていう段階でも、メンバーが多くてなかなか決まらなくて、
それと並行しながらベンダー探しもして、リリース目処もだんだん見えてきて、そこでnorthshoreさんと出会ったのです。
それまではポイント交換サイトのアップデート施策として動いていたのですが、
せっかくやるのだったら会社にインパクトを残さないとダメだなってことで、
カード会員以外に対してもEコマースで事業を成功させようっていう大きなミッションが降りてきて、
ポイント交換にとどまらないっていう方向に目標が変化したのですが、”人に勧めるならどういうサイト?”っていう方向性がずっと決まらず。
結局僕たちは小売やってないので、何を売るかって決まってないのにECやるっていう結構ジャンプというか…

照山)そうだよね。これだったら売れる!という強みがあってのコンセプトだったら作りやすいけど、
まだ売るものも決まってない段階でそれは難しいよね。
"付加価値の残高はあるからこれをうまく使って何かやろう!コンセプトどうしようか?"みたいな、その”何か”がすごく重要なのに(笑)。

野口)この案件をボツにしないためにちゃんと考え続けて、アウトプットし続けて、やっと今がある感じですね。

照山)最終的に「STOREE SAISONで行こう!」って決めた時って、関係者には"これになりました"って報告みたいな感じで終わったよね。
northshoreさんにも意見を出してもらって、強い意志を持って決めて、それをそのまま説明したからすんなり行ったし、
やっぱりそういうことが重要なんだなって改めて思いましたね。


ークレディセゾン社内の評判はいかがですか?

照山)まずSTOREE SAISONの今回のリリースの目的を、一度ポイント交換のアップデートに戻しています。
その目線でいくと、使いやすくなったねっていう意見は多いですね。
ただ、今まで慣れ親しんだシステムから移管されているところもあるので、「?」になっているという意見もあります。
コンセプト自体も、伝えているつもりなのですが伝わってきってないところも多くて、
そこをまずは社内からきちんと”こういう目的のサイトだよ”っていうことを伝えていかなきゃいけないかなと思っていますし、
関連のクライアント様にも伝えて、その上で参加したいっていうところがあれば、ぜひ一緒に協力してやっていきたいなと思ってます。
なにより認識合わせが大変ですし、重要です。
僕らにとっては、STOREE SAISONというサービス名自体が心の拠り所なのですが、解釈が自由になっているところもあるので、
時間をかけてでもしっかり合意形成はやっていきたいです。
このプロセスを雑にしちゃうと、折角の付加価値が埋もれてしまい単なるポイント交換サービスに戻ってしまう恐れがあるのです。
意見が来る=見てくれているってことだと思うのです。
今までクレディセゾンって様々なサービスを世の中に提供してきたのですが、社員にすら知られていないモノも少なくないです。
なんでかなって思った時に、コンセプトだったり、導線を意識していないところが要因なのかな、とその理由が想像できます。
例え間違った解釈だったとしても、知ってくれているからこそ意見が来る、それだけでも全然違います。
でも、まだようやく立ち上がった段階なので、これからです。ここで満足はしていません。


ーお客様の反応はいかがですか?

野口)意外だったのはデザインを褒めてくださる方がいたんですよね。
直感的にタイプな色ではなかったんですけど、女性にも響くっていう点でこの色に落ち着いて、
狙いがそのまま刺さった人がいるっているのは嬉しいですね。

照山)デザインにも凄くこだわって、色の見せ方も何パターンも出してもらったもんね。

小林)さっき野口さんも仰ってましたけど、理由が大事なんですよね。なぜこの色にするのか、こういう人たちに刺さって欲しいからとか、
それを下支えするロジックがないとダメだから、それはちゃんと考えて作ってもらいました。

照山)会員の方からすると、今までのサービスとは変わっているところがあるので、その変化に対して一部ネガティブな意見もあります。
でもそれは予想通りでもあるので、今はチャンスと捉えています。

小林)最近のWebサービスって100%出来上がったものをローンチするというより、ネガティブな意見を大事に拾ってイテレーションしていくというか、
完成度70%を続けてながら、改善のサイクルを回していくことが大事なんだと思います。
ただ物を作っておしまいじゃなくて、その先が本当に大事ですよね。

野口)これからデザイン以外でも良い声をもらえるのが楽しみです。サイトを使って、良い思い出ができました、とか。

照山)お客様の満足度向上や付加価値を感じられる買い物体験を提供していきたいよね。
あと、カード会員の方だけではなく、サプライヤー様の目線も絶対に追っていかないといけないと思っています。
背景をストーリー仕立てにして、それで感動して手にとってみたいと思ってもらえるようなコンテンツにしたいと思っているので、
今回僕らのその想いに共感してくださったサプライヤー様の信頼を失わず、多角的に分析をして良い流れを作っていきたいですね。
“これが必勝法だ!”っていうのはないと思うのですけが、「この道、間違いないんじゃない?」っていう、
1つテンションをあげさせてもらえるような気づきも欲しいです。

野口)ヒット打ちたいですね。

照山)ヒット打ちたいね!ホームランは無理だけど、ヒットは重ねれば、いずれ点が入る。
今はまだ、”バットってこうやって振ればいいんだ!”みたいな、まだ前に球を飛ばしてない状況だからね(笑)

小林)一緒に悩みたいですよね。例え意見が採用されなくても一緒に悩んだ時間に価値があると思うし。

照山)今回は本当にそこが見事でしたよね。一緒にやりたい側とやって欲しい側と、ちょうどデコとボコがあった感じですよね。
すごく良いご縁だったなと思います。

STOREE SAISONはこちらから

https://storee.saisoncard.co.jp/

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