「はじめてばこキャンペーン」が、2018年度グッドデザイン賞を受賞しました
上記の通り、嬉しいニュースが舞い込んできました。
プロジェクトの概要
はじめてばこキャンペーンは、県内に生まれた赤ちゃんとその家族にみんなからの祝福の気持ちを伝え、出産や子育てを応援するためにデザインされました。
地域のテレビ局が主催、番組やイベントで告知し、プレゼントボックス「はじめてばこ」に特製「はじめてアルバム」や協賛企業・団体からのプレゼントを詰め込み、無料で贈ります。
またこの「はじめてばこ」は、赤ちゃんのさまざまな「はじめて」グッズを保管しておくタイムカプセルにもなります。
これまでの実績では、県内で生まれた赤ちゃんの約半数に「はじめてばこ」が届けられています。
背景
日本社会は少子化が進み続け、しばらく人口減少は止まりそうにありません。
2030年にはすべての都道府県で人口が減少、地方では3割減とまでいわれています。
一方で、そもそも結婚を難しくしている若年層の貧困問題、子育てしにくさの象徴である待機児童問題、女性のキャリア・働き方問題、さらにはマタハラなど、出産・子育てについてはネガティブな情報ばかりがあふれ、閉塞感が蔓延していると感じていました。
赤ちゃんの誕生は、家族だけでなく社会にとっても祝福すべき幸せのはず。
地域のテレビ局にとっても、これからの視聴者が増えることは企業価値向上に直結します。
そのために、まずは出産への機運を高めたいと考え、赤ちゃんの誕生を祝うキャンペーンを企画しました。
この地域に生まれてくれた赤ちゃんへの感謝・祝福の気持ちと特製グッズ、スポンサーからのプレゼントを詰めこんだ「はじめてばこ」を贈り、番組・イベントなどで盛り上げます。
グッドデザイン賞 審査委員の評価コメント
美しいプロジェクトだ。デザインだけでなく、その願いが広がる形が美しい。人は子供の頃の記憶を何故か忘れてしまうけれど、この箱の中に沢山の美しい願いが残っていたら、20年以上先であっても、きっと愛された記憶を確かめることができるだろう。そんな美しい願いを、慈善活動を超えて企業の広報と地域のテレビ局をつなげて行うことで、全国に数万個も配ることを実現している。それを説得したプロセスも含めて、プロジェクトのデザインとしても素晴らしい。
当プロジェクトでは、弊社クリエイターが、毎回各県を象徴するようなご当地モチーフや動植物などを丹念に描き上げています。
細かな手書きモチーフが、円形状に広がり、少しずつ着色され、とても素晴らしい彩りの箱に仕上がっていく様は、
毎回見ていてとても感動を覚えます。
現在各県がこのプロジェクトに共感し、全国に広がりつつあります。
みなさんの故郷にも、「はじめてばこ」届いていますか?
ぜひ機会があれば、ご覧くださいね。
プロジェクトに関わったみなさん、改めましておめでとうございます!
【受賞info】
■ 2018年度グッドデザイン賞
http://www.g-mark.org/award/describe/48230
<Staffクレジット>
<Staffクレジット>
Chief Consulting Producer:橋倉 アツシ
Art Director / Illustrator:前田 直子