【Title受賞者へインタビュー!③】はじめてばこキャンペーン 2019.6.19 | COLUMN

写真右から Chief Consulting Producer:橋倉アツシ、Art Director / Illustrator:前田直子、Designer:下田翔平、Designer:藤岡真央

はじめてばこキャンペーンが、2018年度グッドデザイン賞他、複数のTitleを受賞しました

こんにちは!人事/広報アシスタントの高橋です。

この度、「はじめてばこキャンペーン」が、2018年度グッドデザイン賞他、複数のTitleを受賞しました!

関係者の皆さん、おめでとうございます!

今回もプロジェクトに携わった皆さんにインタビューさせていただきましたので、
ぜひ、以前ご紹介した「はじめてばこキャンペーン」の概要をご覧いただいてから、インタビューをお読みください!

プロジェクトの概要・背景は、こちら
https://www.north-s.co.jp/topics/good-design_hajimete_box

プロジェクトに携わった皆さんにインタビュー!

―受賞おめでとうございます!受賞の感想をお一人ずつお願いします!

Chief Consulting Producer:橋倉アツシ(以下、橋倉)
デザインがメインのお仕事で賞をいただけたっていうのは、嬉しいですね。
獲るべき賞が獲れたと言うか、northshoreのデザイン力の強みを評価してもらったんじゃないかなと思います。

Art Director / Illustrator:前田直子(以下、前田)
2015年から続いているプロジェクトで、引き続きやってるんですけど、歴代の部下たち含めてみんなで獲った賞なので、感慨深くて嬉しいです。
プロジェクトが始まって4年、今回キッズデザイン賞とグッドデザイン賞をいただいて、ようやく時代がついてきたなと思ってます。
社会貢献的な注目もしてもらって嬉しいです。

Designer:藤岡真央(以下、藤岡)
私は主に着彩の部分で関わらせていただいたんですけど、企画もデザインもすごく素敵ですし、そういったものに関われたことが嬉しいです。
受賞も素敵なことですし、まさに“グッド”だなと思います。


Designer:下田翔平(以下、下田)
最初にこのプロジェクトの概要を聞いた時に、ストーリーが丁寧に作り込まれている印象を受けました。
見た目的にデザインやイラストがフューチャーされがちだと思うんですけど、
コンセプト自体にストーリーが織り込まれていて、プロジェクト全体の熱意がすごいなと思いました。
プロジェクトには途中からの参加でしたけど、その熱意に負けないようにアウトプットできるよう、頑張れたなと思います。

―現在も継続しているプロジェクトですが、振り返ってみていかがですか?

前田)県数が増えてきて、構成作業とかアイデアとか、色々大変なことはあるんですけど、何よりも生まれてくる赤ちゃんに対して、
どの県のテレビ局も思い入れが強いんですよ。口コミで広がって「うちの県もやりたい!」って声が出ているので、
各県のいろんな人の想いを、自分の画力とかデザイン力で返せるようになってきたのは嬉しいなって思います。

橋倉)僕も途中からの参加だったんですけど、「前田さんのイラストじゃなきゃできない」、
「前田さんのいるデザインチームじゃないとダメだ」って指名が来て、頼られて、認めてくれてるっていうのが嬉しかったですね。
これは県によって箱のデザインも違うし、代理店の担当者も違ったり、そこの出身の方がADになっていたりとか、それぞれに思い入れがあるよね。

前田)そうですね。なので目指すは、全国制覇です。
どの県にも思い入れがあって、どの県のお母さんたちがもらっても「あっ可愛い!」「これから頑張ろう!」って思ってもらって、
20年後とかにお子さんが見ても、「この箱、綺麗だね!」って思ってもらえるような箱を作れたらいいなって思ってます。
あと、このプロジェクトは、いろんな人が裏方で、いろんな想いを繋いでくれてるんですよ。
この二人(藤岡さん・下田さん)も私が描いてる間に色つけして、版下作って、発狂しそうになりながらやってくれてました(笑)。


―そんな藤岡さんと下田さんはいかがですか?

藤岡)基本的には全部直さんがモチーフを選んで、描いて、たまに手に湿布を貼りながら(笑)。
私もモチーフの洗い出しとか一緒に関わらせてもらって、楽しかったです。
私は、色をつけて版を作る作業を主にやっていたんですけど、元の色味も直さんが着彩されてるんですよ。すごく細やかで色鮮やかに。
それを受け取った方の気持ちを考えながら、素敵なイラストをより素敵にしていけるように試行錯誤して着彩していくのが楽しかったです。

下田)4年以上続いているプロジェクトなので、今までのクオリティや印象を落とさずに、
歴代のデザイナーさんの“アウトプットに真摯に向き合う姿勢”というか、魂を引き継ぐ想いで、着彩も版分けも1つ1つ大切にやってきました。
開始から数年経ってプロジェクトが賞を受賞っていうのも、数が増すごとに厚みが出てきたことを評価されてると思うので、
日本全国のいろんな人たちの想いが結晶化されて今、受賞に繋がったのかなって思ってます。


―今、何県くらいで展開されてるんですか?

前田)今、15県分くらいかな?入稿している分含めると。

橋倉)47都道府県だから、もうちょっとだなっていうか、もうちょっとあるな(笑)。

―一番試行錯誤された点はどこですか?

前田)構成ですね。ご当地ネタで可愛く埋めていくところかな。

橋倉)名物や名産なら、何でも良いわけじゃないんだよね。レイアウトやデザインとしてハマらないと成り立たないから。

前田)これは入れて欲しいって言われたりもしますしね。

橋倉)県の想い、クリエイターの想い、デザインの想いのミックスだからね。

前田)これ曼荼羅が始まりなんですよ。輪廻転生というか、生まれていろんなものに触れて、おめでとうって言ってもらって、
最後は星になって、また命に戻ってくるっていう、そのストーリーをデザインとして考えるのが、結構大変ですね。
この二人(藤岡さん・下田さん)で言うと、色を1個1個描いてもらって、最後にトドメの入稿作業がね、あるよね(笑)。

下田)紙のグラフィックを何年かやってきましたけど、結構特殊な印刷の仕方だなって思います。特色自体、すごい贅沢な使い方してますよね。

前田)特色の説明を簡単にすると、普通は4色(CMYK)で印刷するんですけど、
この色だけはパキッとかっこよく見せたいっていう色を特別に作ってるんですよ。
この部分の緑にだけ使う色とか、この部分のピンクにだけ使う色とか、すごく贅沢な使い方をしてます。

下田)全体のことを考えて掛け合わせを意識して印刷するっていうのが普通のポスターグラフィックではできない、
箱というツールならではの印刷の仕方っていうのはやっててすごい大変なところもあるけど、実際印刷されたらどう見えるのかなとか、
出来上がりを想像してワクワクしながら着彩していきましたね。

前田)なぜこうするかというと、10年後20年後に綺麗な発色で子供達に残したいからっていう想いからなんです。劣化しにくいんですよ。

橋倉)手間がすごいですよね。ハンドメイドと言っても良いと思う。
印刷屋さんも限られてるし、アウトプットも全く妥協してない。全員が職人みたいな感じです。

藤岡)私も着彩のところですね。蛍光に近い色味が主に選ばれていて、それを掛け合わせて、
新しい色味を作りつつ全体の流れを気持ち良く見せたいので、バランスを見て配置を考えたりしました。
データで見ていてOKだなと思っても、実際に校正であがってきたものを見ないとわからないので、
想像していた色味が一発で出た時はすごく気持ち良かったです(笑)。

ー今後の目標を教えていただけますか?

橋倉)日本全国に広まってくれたら嬉しいですね。いつか日本地図みたいに全部並べてみたいです。

前田)これだけ広告がありふれて、誰が見てるかもわからない中で、全国の都道府県がこの4年の間に動き出したっていうのは、
デザイン・クリエイティブが存在する意味があるんだなって思ったので、それを今後、本業でどう活かすかっていうのが目標ですね。

下田)アウトプットのデザインにコンセプトをつけるってこともよくあるんですけど、
これは最初に想いがあって、じゃあこのアウトプットがベストだっていう、綺麗な順番で形になってると思います。
広告そのものの仕事についても考えさせられたし、そのやり方とかストーリーの考え方とかも、
トータルでデザインする上での気持ちが変わった案件だったので、これからの仕事でもそういう精神面を大事にして、魂を継いでいきたいです。

藤岡)このプロジェクトは企画として社会貢献っていうところも大きいと思うので、広告も社会を変えていけるというか、
そういうプロジェクトに関われた経験を活かして、いずれは自分でもこういったコンセプトを持ったプロジェクトを企画して、
発信していける立場になりたいです。

前田)1つ嬉しかった話をしてもいいですか?福岡に嫁いだ友達がいるんですけど、
今年の4月に子供が生まれて、「はじめてばこが届いたよ!」って連絡をくれたんですよ。
はじめてばこは、コープの方達が無料で届けてくれるんですけど、その友達のところに届けに来た方が、受付から配達まで全部一人でやっている方で、
配る先々で「可愛い!」とか「これからも頑張ります!」っていろんな言葉をもらうらしいんですよ。
それで友達が「この箱をデザインした子が友達なんです!」って話したら、コープの方がぜひお伝えくださいって言ってくれたみたいで、
それを聞いて、やってて良かったなって思いました。

下田)デザインの裏側にいる人が評価されるってすごい良いですよね。手に取る人からしたら、そこは見えにくいかもしれないけど。

前田)でも私たちは見ようとすべきだよね。日々の仕事に追われてやるよりは、1個1個、ちゃんと響いてるのかな、とか打ててるのかな、とか。
この話を聞いて、いろんな人を巻き込んで、いろんな人の反響を受けて想いが詰まった結晶だなと思って、改めて身が引き締まりました。

【受賞info】

■2018年度グッドデザイン賞
https://www.g-mark.org/award/describe/48230


<Interviewer:広報 高橋、Photographer:藤原>

SHARE

pagetop